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家作りの主人公「大工さん」

その4
いよいよ着工<基礎工事>
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メインイベント“上棟式”

いよいよ家作りの主人公「大工さん」が入ってきます

まず、土台と大引きが敷き込まれていきます。防腐防蟻注入処理材を鋼製の束で支えます。実はこの前に、基礎パッキンが敷かれる、家にとって非常に重要な工程があります。重要な項目ですから、別途、詳しくお伝えします。この工法は、薬剤を使わない白蟻(シロアリ)10年補償工法です。 土台大引きが敷かれた後、床断熱で非常に重要なことがあります。「床材の断熱性能」です。ここではポリスチレンの厚さ5cmの第3種(普通は1種)を使います。これもポイントです。よく2cm程度の1種ポリスチレンを現場で見ますが、国の定めた「次世代省エネ基準」にはとても追いつきません。 次は床材ですが、厚さ28mmの構造用合板で、本実付き(合板と合板が凸凹にかみ合うようになっている)が使用されます。これには、水平剛性を強くするのと、床のヘタリを無くすとても重要な役割があります。また、基礎のアンカーボルトと土台、床の構造用合板を座掘無しで結合できる座金付きナットで締め付けます。
床材が敷かれた後、柱を立てていきます。柱は、耐久性や壁内結露を考えて、必ず乾燥材が使われます。また土台と柱の接合金物には山形プレートなどを使用します。 1Fの柱を立てると、その上に桁(胴差し)をのせていきます。主要な構造材である桁や梁ももちろん乾燥材を使用します。 2Fの桁廻りの施工が済むと、垂木をかけていきます。私共の標準では2×10(235mm)の垂木を使い、高性能グラスウール180mm~200mmを入れて、さらに通気層を30mmとります。この断熱材の入れ方も、ゼロエネルギー住宅の標準的な仕様です。
垂木と桁、棟木と母壁は、ハリケーンタイという金物で緊結します。これは屋根が風圧で吹き上げられないように確実に接合するための金具です。また垂木の先に2×10による分厚い鼻隠しが取り付けられます。 柱と柱の間に間柱を立てていきます。間柱の寸法は柱の巾と同じものです。これが終わると、外壁の構造用合板が柱と間柱に張られていきます。この時釘打ちの間隔も密に打たれます。 構造用合板は針葉樹の合板でJASマーク付き、フォースターが使用されます。(※フォースターとは、国で決められた基準で、ホルムアルデヒド等の化学物質がほぼ検出されないレベルのものをいいます。)
釘打ちのピッチは、家の強度に大きく影響します。決められたピッチ以内で確実に打っていきます。これも性能のひとつです。 屋根瓦の下の合板です。この合板は12mm~15mmの本実(合板と合板が凸凹にかみ合うようになっている)仕様。本実仕様によって、強度が高まります。ただのコンパネの捨張りではありません。 屋根下地の合板(野地板)が張られたら、次は下地の性能として大事なルーフィングです。雨もれを防ぐため、必ずゴムアスファルトルーフィングを使用します。同じゴムアスファルトでも性能に違いがありますから、注意が必要です。

次にサッシが搬入されてきます。

サッシは省エネ住宅にとって非常に重要ですので、ここで少し説明してみたいと思います。

断熱性の高い省エネ住宅をつくるとき、家の中で一番「熱損失」の大きい「サッシ」と「ガラス」をどうするかで、家の熱損失の値(Q値)が大きく変わってきます(ちなみに熱損失の2番目は「換気」です)。

日本では一般的にアルミサッシが使われますが、住宅先進国でアルミサッシを使っているところはありません。法的に「アルミサッシを使ってはいけない」国もあるほどです。それほど熱損失が大きいと言うことです。

では何を使うかと言うと、住宅先進国の標準である「樹脂サッシ」を使います。樹脂サッシの使用により、アルミサッシに比べ熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が1/1000に激減し、熱が伝わりにくくなります。

ガラスは、ペアガラス(2枚のガラス)なのは当然で、内部に断熱性能を高めるためにアルゴンガスを入れたもの+LOW-Eガラス(ガラス表面に加工を施し、熱を伝えにくくしたもの)を使います。

夏の日差しは入れたくないが、冬の日差しは入れたい!という矛盾した要求をガラスで補います。1か所1か所の窓ガラスを、取り付ける位置によって「遮熱」のLOW-Eガラスにするのか、「断熱」のLOW-Eガラスにするのか、しっかり考えて使わなければ本当の省エネ住宅にはなり得ません。

なお、サッシでは、「水密性能」「耐風圧性能」「気密性能」「遮音性能」等が「断熱性能・遮熱性能」とともに重要です。このあたりは、皆さん「勉強会」でしっかり学んでいただけます。

私どもCMシステム全国家づくりネットの「原価公開」ですと、樹脂サッシ+アルゴンガス入りLOW-Eガラスでも、普通のアルミサッシのペアガラスタイプと比べてもそんなに高くありませんが、性能はグーーンとアップします。

施主の野田さんの奥様の声にもありますように、驚きの高性能を発揮します。

 

「第3者保証機関による「構造軸組検査」」詳細はこちら(PDF1MB)

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