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野田様邸のプランが出来上がるまでのストーリーとエピソード

その1
野田様邸 をご紹介します
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土地探しから地鎮祭まで

南欧風デザインからはじめました

外観パース

最初に野田さんに「どんな家をつくりたいですか?」とたずねた時の返答が「南欧タイプ」。

そこで作成したのが、南欧タイプでありながら、どこにでもあるような南欧風デザインではなく、モダンさを取り入れたこのプランです。当初はこのプランを修正して進めていました。

夏の暑くなった部屋の空気を逃す為の排熱窓。屋根垂木間には、高性能グラスウール16Kの200mmと30mmの通気層。遮熱と断熱に優れたLOWEガラスを組み合わせ、さらにアルゴンガスを封入した樹脂サッシ。それらを取り入れた、快適に住める「高性能なソーラーハウス」が野田さんの希望でした。

「生活空間にこだわった野田様邸のご提案」(PDF)

1回目の提案のタイトルは『生活空間にこだわった野田様邸のご提案』でした。

私達の提案のポリシーは、常にリアルにイメージできること。あとから「えーっ!そんなつもりじゃなかったのに!」ということがありません。パソコンのモニターでは、さらにリアルに、どのような視点からの画像も確認できます。

また、皆さんに喜ばれるのは、何十枚もの印刷されたカラー画像。「記念になります。新築の家に貼っておきたい!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

内観はスムーズに決まりました

1階内観パース

1階の間取りは、勉強会の最後に野田さんの話を聞きながら、私が目の前で書いておつくりしたプランがベースで、それは、最後までほとんど変わりませんでした。

全館ワンルーム思想で、家全体の空調がエアコン1台で可能。その結果、広い玄関ホールや手すりの無い階段など、通常では使われないスペースも子どもたちの遊び場になります。

リビングと和室の間には段差はもちろん、建具もありません。広く伸び伸びとした暮らしがあります。

ダイニングは来客には目立たず、しかし広く、開放的。階段は、普通ならこのプランでは廊下から、となるのですが、間口を開放することでリビング上がりと同じ効果を得ています。

2階内観パース

2階の間取りも当初の提案から、ほとんど変わっていません。

まずは、寝室とその隣に防音設備の整った書斎兼ホビールーム。それと、何でも入れてしまえる大型のクローゼット。あとは、子どもが大きくなったときに2部屋に仕切れるような工夫。そして、ソーラーハウスとして、空気の動きを重視し、2階に設置したエアコン1台で1階まで涼しくなる吹き抜けをつくる。

完成後に、現在私共の勉強会に通っていらっしゃる約10組の皆さんの前で、「今から吹き抜けについている高性能エアコンをつけます」とスイッチオン。全員汗びっしょりの状態(当日は真夏で外気温約35℃)でしたが、約1時間半後、1階~2階のどの部屋に行っても、完全に快適な温度になっていました。これには参加者もびっくり!

提案ボード(PDF) リビングから吹き抜け部分を見上げたインテリアパース

ところが外観は・・・

間取りは変えず外観をジョージアンスタイルに変更

プランの打合せが進むと「本当にこのデザインでいいんだろうか?あとで嫌にならないだろうか?」等の迷いが、当然でてくるものです。

野田さんも、そのようなことがありました。

ある日突然、「南欧風はよくあるし、そればかり見ていたら、だんだん飽きてきました。アメリカのジョージアンスタイルにしてみてもらえませんか?」

「はい!分かりました。いいですよ」

と言ってできたのが左のプランです。・・・でもこれも、迷われることになります。

私からの提案プラン

南欧風でもジョージア風でも迷われていた野田さんに、私から「野田さんから聞いていたものとはまったく違う、私からの提案プランをつくりましょうか?」「えっ!そうですか、お願いします」。・・・ということでできたプランがこれ。現代的なモダンな家です。

この案には野田さん(御主人)も「カッコイイ!これは好きです!」ということになったのですが、最初から、可愛い家が好きで、南欧風が・・・とおっしゃっていた奥様は「これではさびしい。色もなんかイヤ」。

ハタと困って、つくったのが次のプランです。

シャープなモダン住宅と可愛い住宅の融合

それでは「どんな感じにアレンジしてみましょうか?」と言う私の言葉に「白とセピア、または黒のモダンな要素は残して、欧風っぽいレンガ調の部分も残したい」。

うーん、またまた困りましたが、家に住むのは野田さん方です。どうにか要望に応えないと・・・。

でも次に出てきた言葉が「妻が、赤とか可愛い色をPOINTにしてほしい、と言っています」。

エーー!どう処理すればよいのか?頭の回転は少々早いハズの私も、一瞬「どうしよう。モダンなデザインは提案しないほうが良かったかナー・・」。そう思いながらも、左のパースのように玄関ドアと壁にガルバの赤を、話し合いながら取り入れてみました。

前のプランをもっとナチュラルに・・・

今度は「イメージが重すぎる」、ということになり、「ナチュラルな感じに」修正。

右のパースのように、サンデッキとベランダ、ポーチ柱、破風(ハフ)の色をナチュラルな感じにしました。

これで野田さん方のイメージに随分と近づいたことが分かり「ホッとひと安心」という感じでした。

ついに完成!これを建ててください!・・のパース

ナチュラルな方向に進めたのは成功でしたが、このあとも微修正があります。

「もう少し、もうひとひねり変えたい」という野田さんの気持ちを察し、要望を聞きながら完成したのが次のパースです。

「何が変わったの?」・・・・変わっていますよ。

破風(ハフ)が白くなり、レンガをあまり強調しないように(モダン住宅と調和させる為)少しうすい色に変更。また、玄関ドアを、レンガ調の壁とポーチ柱(木)と調和するように、こげ茶色の木調ドアに変更です。

そしてついに完成・・・

実際の建物

どうですか?完成写真は?

プランと比べて何か違いがありますか?

(サンデッキは現在はパースと同じように付いていますよ)

これが私たちCMシステム全国家づくりネットのオススメする「プランの作成手順」です。

簡単に書いてきましたが、そこには200年住宅構想の構造の話あり、省エネエコ住宅の話があり、ひとつひとつの素材の話があり、ライフスタイルの話があり・・・。

すべては当初の資金計画と原価計算書をもとに、大きく変わることが無いようにプランされています。

これが、『U's(ユーズ)スタイルデザインスタジオ(CMシステム全国家づくりネットのデザイン部門)』のWORKです。

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