11月20日東京大学において[環境時代のビルディングエンベロープを考えるシンポジウム]がありました。
今年のテーマは「省エネ・健康リフォームをいかにして普及させるか」
日本のエネルギー需給、国民の健康増進の観点から5千万戸を越える既存住宅の断熱向上が大きな課題であり、住宅を所有する立場、設計・施工する立場、建材を供給する立場からの意見交換があり大変熱を帯びておりました!
また、会場も定員400名のところほぼ満席の盛況ぶりでした。
★省エネ・健康リフォーム普及における課題は沢山あります!
水廻りの改修リフォームは短期間で機能的できれいに生まれ変わる!
耐震改修については地震時の安全の為、市町村単位で補助金対象もあり認知され普及しております。
省エネ・健康リフォームについては、温熱環境の効果が目に見えないので分かりにくい。
たとえば、断熱改修する事で今の家が健康で快適な住空間がどれだけ得られるかを理解して頂く難しさがあります。
既存住宅の耐震改修と合わせ断熱改修をする事により、築20年で資産価値が無くなってしまった家も資産として価値を高める事が出来ます。
これは、インスペクション(既存住宅現況検査)が昨年より本格的にスタートして不動産業界、住宅瑕疵担保責任保険協会が取組みはじめ中古住宅の資産価値の見方が変わりつつあります。
中古住宅が資産としてみなされれば低金利なリフォーム工事の融資額が増えます。
そうすれば窓交換や断熱材充填などの断熱改修工事まで普及しはじめると思います。
そして課題として工事の難しさもあります。闇雲に断熱材を充填して中途半端に気密性をあげてしまうと、壁体内結露が生じ構造躯体を腐らせてしまう事もあります。
物件ごとに異なる断熱改修は、高気密、高断熱の新築工事よりもはるかに施工難易度が高いのです。
今後、新築を通して断熱改修の為のノウハウをまとめたいと思うシンポジウムでした。
CMシステム神奈川、横浜では東京・千葉・埼玉でも無料勉強会を開催しております。
皆様のご参加お待ちしております。
CMシステム神奈川 伊 藤 一 成