LCCMデモンストレーション住宅は、国土交通省主導により一般社団法人日本サステナブル建築協会内にLCCM住宅研究・開発委員会を設置し、茨城県つくば市の独立行政法人建築研究所敷地内に建てられ設計施工の課題検討、居住実験による環境計測、要素技術の効果検証等を行っている建物。

LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは、住宅の長い寿命の中で、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけの省二酸化炭素に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時の二酸化炭素排出量も含め生涯での二酸化炭素収支をマイナスにする住宅。

衣替えする住宅
夏季:余計な日射を抑える木製ルーバー
冬季:南面大開口から自然光を最大限に取り込む集熱
通年:パラボラ状の壁形状により南面サッシから風を取り込み、2階北側通風塔へ空気の流れを生みます。
同時に日中と夜間。また、不在時と工夫が施されております。
その他屋根には太陽光発電パネルと太陽熱給湯集熱パネルが設置されております。

参加人数104名と関心の高さが窺えました。

南ファサードの写真です。木製アルミクラッド・真空ガラスの大開口サッシが並んでおります。

東南側の写真です。屋根の軒の深さとその下の三角形状の白い壁部がパラボラ状になっております。

床のガラリ。通年不在時にサッシが閉まっていても床下から通気されます。

木製ルーバー。開閉調整する事で日射遮蔽します。

通風塔。2階北側の通風塔にサッシと雨天時等に使用する強制換気です。

独立行政法人建築研究所の看板

LCCM住宅デモンストレーション棟のパンフレットより

LCCM住宅の設計手法より抜粋